受診
前回の続きです。
8月4日
朝、近所の入院施設を持っている少し大きめの脳外科へ連絡し、受診可否について確認しました。コロナ患者の増加等もあり、行ったはいいが受診不可という事もありえるので念の為。
電話で症状を伝え、受診は可能だが、万一入院となった場合には満床のために他院へ転院になりますのでご了承ください。との回答。
結構評判のいい病院だったので、転院は嫌だな〜と思いながらも、とりあえず会社へ午前休を取る事を伝え、診てもらう事にしました。
当日は朝から夏晴れの灼熱。今の症状でさすがに車の運転は危険だと思い、電車＋徒歩で行く事を選びました。
病院に到着し受付を済ませ、問診票を記入。ちゃんと右手で文字が書けます。
診察室の前でナースによる事前の問診。血圧を測り、顔の動き、眼球の動き、両四肢の動き。
顔以外は問題ありません。
そして待つ事数分、診察室へ呼ばれ医師による診察です。
診察室でも医師による簡単な体の動きの確認がありましたが、ほぼ抹消性の顔面神経麻痺だろうと伝えられました。そして念の為MRIを取る事を提案され、結果、脳には異常はないとの事。
顔面神経麻痺（ベル型）との診断になりました。
原因については様々あり、ストレスや過労等によって免疫が落ち、元々自分の中に存在するウィルスや自己免疫によって炎症を来し、麻痺が発生するとの事。
医師：薬を処方するので、それを飲んでください。早くて1ヶ月で回復して行きます。
私 ：1ヶ月！？早くて？
医師：はい。8割の方はそれで回復しますが、まれに治らない人もいます。
私 ：えっ！治らない場合もあるんですか？？
医師：私はそのケースは見た事はありませんが、実際に存在するので、一応お伝えを…
私 ：・・・はい。ワカリマシタ。アリガトウゴザイマス。あの〜、これから何か気をつけた方がいい事ありますか？
医師：ちゃんと薬を飲む事と、眼帯をした方がいいかもしれません。
私 ：眼帯ですか？
医師：はい。目が閉じにくいので瞬きができず、角膜を傷つける場合があるので、可能であれば、瞼をテープで固定して眼帯してください。
私 ：は、はい。眼帯ですね…。
医師：では2週間後に再度診察に来てください。
診察を終え、頭の中は「治らない場合もある？」「治らない場合もある？」「眼帯？」
しばらく状況の整理に時間を要しましたが、気分は落ち込むばかり。
今月も出張の計画もあるし、上の子をプールに連れて行く約束もしたし、あれやこれやどうしよう…そんな事ばかりが頭をよぎっていました。
会計を済ませ薬局に薬をもらいに行き、大量のステロイド剤と抗ウィルス薬、ビタミンB12剤、胃薬を受け取りました。
薬剤師の方から、ステロイド剤は最初は大量に服用し、徐々に減らして行くとの説明を受けましたが、これがややこしい。
朝食前のみ、朝夕食後のみ、毎食後のパターンに加えて服用量が変わって行く…
その時の精神状態では到底理解できず、説明の紙見たら分かりますよね？と確認し薬局を後にしました。
帰路
時計を見ると既に13時前。これから帰宅しても午後の勤務には間に合わないし、何より仕事ができる精神状態ではありませんでした。
上司と同僚に状況と症状を伝え、午後の会議は欠席し、終日年休に変更しました。
さすがに同僚も状況（症状）をいまいち掴む事ができず、「お大事に」や「ゆっくり休んでください」と汎用的？な気遣い返信をくれました。そりゃそうだよな…自分でもまだちゃんと状況を理解できてないし…
あまり食欲はありませんでしたが、早速1回目（昼食後）の服薬をする必要があり、お腹に何か入れようと病院から駅までの道中でラーメン屋に入りました。
普通にラーメンをオーダーし、一口。
麺がすすれない…
口の右から空気が漏れて麺が口へ入って行きません。
蓮華に麺を乗せて食べようとするも、このお店の蓮華が↓な形の蓮華で口に入れにくい！
ラーメン自体が不味かったわけではありませんが、なんか店選び間違えたな…と思いながらチビチビと麺を啜り、完食。
人によっては味覚もなくなる人もいるようですが、私は味覚は問題ありませんでした。
駅のホームで電車を待つ間に5錠の薬を飲むも、錠剤が口に入れにくい。もう何をするにも不便です。
この症状が早くて1ヶ月…と思うと気が滅入ります。
帰宅後
帰宅し、妻に報告。まあ普通に驚きますよね。
私は顔面的にも精神的にも疲れたため、少し寝る事にしましたが、その間妻は色々と顔面神経麻痺について調べていたようです。
2時間程寝たでしょうか。目が覚めると右目に違和感がありました。乾燥したような、腫れぼったいような違和感です。
医師が言っていた眼帯はこのためかと実感し、早速近所のドラッグストアへ眼帯と目薬を買いに行きました。
私は普段自宅ではメガネ派という事もあり、またマスクと干渉しないためにも貼る眼帯を買いました。3枚で250円、まあまあします。
上下に接着剤が付いておらず、圧迫感がないのが特徴のようです。というかこれしか置いていなかったので、一択です。
（同じものではありませんが、こんな↓感じのやつです）
しかしこれが圧迫感はないけど、上下が開いているためか、慣れていないためか光が差し込み、十分に閉じきれていない瞼が無意識に反応し、余計違和感がありダメでした。
翌日、別の眼帯を入手し、そちらは結構しっくり来たので、また次回紹介します。
夕食を作る気力もなく、妻も頭痛で辛そうだったため夕飯はドミノピザを注文。ほとんど宅配ピザを食べる事がないので、上の子は大喜び。
私は1枚だけ口にし、ため息とともに夕食後の薬7錠を流し込みご馳走さま。
その後、子ども2人をお風呂に入れ、自分の頭を洗う時にもまたもや問題発生。
目が閉じないためにシャンプーが目に沁みる！シャンプーのサクセスを使っている方はお分かりだと思いますが、サクセスは非常に刺激性が強いのでたまりません。
なんだかとても、とても、とても疲れた1日でしが、ベッドに入っても色々考えてしまいなかなか寝付けず、1日が終了しました。
次回へつづく…
